ユメノ短歌/
しめじ
階段を駆け上り見送る電車
吐く息白く間が悪いのだ
中央線を止めたポインセチアの鉢植え
プレゼントはとどかないまま
路線図を燃やすあなたの頬にたれた髪
雨ばかりふる雑踏新宿
旧友に笑って白髪を抜かれつつ
足踏みしては砂時計をひっくり返す
懈逅! 残り時間が滑り落ちていく
ただ見つめ合う鐘の音を聞きながら
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