カナリヤ/
大覚アキラ
神が
アダムの肋骨から
イヴを造りだしたように
おまえは
おまえの鎖骨から
わたしを造りだしなさい
おまえのその
滑らかな肩に眠る
真っ白な翼のかたちをした骨で
そうしたら
わたしはおまえのために
美しい声で歌いつづけよう
わたしが歌えなくなったら
おまえはわたしを
ためらうことなく捨てなさい
よく晴れた冬の日に
青空にむかって
わたしを放ちなさい
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