無為自然、苦しみて、苦しむことなく。/生田 稔
 
に、強い関心を示す人は居ない。私たちは非常に個性的であったがいまや、それは表面的であって、いまや一っの平凡な宗教団体になろうとしている。
 それでよいのである、無心に神に祈る。この姿こそ尊いのではないか。家庭の平和、世界の平和、病気や犯罪のない世界。全ての宗教はそう望んでいる。かっては、エリート意識の強かった我々、考えてみれば、我々は世界一正しく清い宗教を目指していた。しかし19世紀末にできた、バプテスト教会やセブンスデイ教会その他もろもろのキリスト教とそうわ変わらないのではないか。そのほうが、気分が楽ではないか。
 玉葱の皮に色が付いて、臭いからいうのでドンドンはずしていったら、最後に何の味
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