はい、私が殺しました/P.B.
 
「神様って死んだんだよね?」

別れた妻と一緒にすんでいる娘が膝小僧を掻きながら訊いてくる

そうだっけ、などと私は曖昧な返事を返す

「神様が生きてるときと死んでるときで、何か世界は変わるの?」

どうだろう。もしお父さんが死んだら、何か変わると思うかい?

「変わるよ。私は違う世界に生きなきゃいけなくなっちゃう」

じゃあ、神様が死んでも何か変わるんじゃないかな


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資格も理由もないけれど、ましてや道具なんて何にもないけれど、美容院をやろうと何となく思い立ったのは千年紀の終わりあたりで、結局、勢いで開店したのは千年紀のはじめあたりだった。

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