優しさに紛れて自殺する。/花丸ぺけ
 
タイトルだけは過激で、やたらと顰蹙買う。

おかげで僕らの楽しみが減った。

ひとの命を軽く扱うのは得意だったのに、

雨の日、新聞を届けるのはひどく骨が折れるなぁ、と思った。

人生つかの間の美酒。

酒は時を忘れさせる。今。

代わりにココにもってくるのは、過去。

結局なんだ、そう、優しさに紛れて、ふらっと消えた。

ただふらっと地平線。
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