十九才の時の俺へ(何が欲しい)/
弥勒ちんげんさい
生きる意欲だった
そうだ 生きる意欲だ
「俺は子供が欲しいのか」と勘違いしてた時期があった
何の為の子供だ
まだ 何が欲しいのか分からない
欲しいものを見付けた
朝、清い光を浴び
街が暗くなる頃まで働いて
明日の為に努めて早く寝る
両親に優しく出来た
良い一日を過ごせた
俺は ようやく見付けた
誰にでも見付け出せるものじゃ無い
随分と時間が掛かったな
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