Tick Tack/
Haruka Ojiro
信じられないほど狭い夢の世界。
僕らの呼吸はほんの気休め。
カーテン越しに常世のレプリカ。
いつまでたっても未熟なまま。
何も望みなんてないし、下手な助けもいらない。
誰がどうしようと、何に転ぶわけでもないし。
感じるものは発動機の音。
心の在処はほんの気まぐれ。
妖精のそばで緩やかに握りつぶされていく。
光に満たされて眠りに誘われるように
すべてが空へほどけていく静かな終わり。
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