詩は生きている/ぽえむ君
 
多くの詩が生まれ
同時に多くの詩が消えてゆく
誰にも読まれず
誰にも語られず
誰の心の中にもない詩は
もはや生きていない

生きている詩は
誰かに読まれ
誰かに語られ
誰かの心の中に灯り
そして何よりも
絶えず変化し続けてゆく

生きている詩は
誰かに意味づけられ
誰かに意味をつけ足され
誰かに意味を変えられ
そして何よりも
進化しながら時代を超えてゆく

死んでゆく詩も
そう簡単には死なない
詩は常に生きようとする
誰かに呼びかけ
誰かに応え
誰かのためにあろうとする

今日もまた
新しい命を持った詩が
どこかで生まれている
戻る   Point(12)