method/静山和生
 
る五ツ釦の
            艶駆ける表皮


            手綱ひく
            呼気の速さ、遅れて
            宿り木より遅く
            進まない行軍が
            罅割れる

            氷霧を読み続けた
            裸眼、
            散乱する手の


             で あった様に
              で あるが故に


            鉄芯、オパール、鳶、
            継ぎ目の無い二人の
         
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