あのとき/純太
 
あのとき

砂利を枕に漂う水流と
俺が足下で鳴らす砂利の音で
陶然していた君の瞳の
行方は桜が風と奏でる
デッサンだった

そしてそんな君が
俺の肩にも
頭をのせてくれれば
・・・いいのになと思った

恋のような景観に
まだ恋心を添えられない
二人だった

あのとき


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