howling/茶釜
寒さに縮こまったその尻尾を
エイトビートでおっ立てたら
部屋でゴム毬追いかけている奴等なんかよそ目に
始めようぜ
春の陽気の中でも
真夏の渇きの中でも忘れはしなかった
狼達のロックンロールを
おれ達は誰彼なくおいそれとなびきゃしなかったはずさ
ちょっと似た匂いのする奴らと
たまにじゃれ合ったりもするが
それぞれの獲物をまた見つけたら
すぐにバイバイ
いつだって自由
毎日が新天地
時に独り
荒野の苦汁も舐めるが
それが何だってんだ
この際限ないステージで
ビッグな月を追いかけて気が済むまで吠えまくり
ヘヴィな匂いの泥の中で存分に転げまわれれば
大概の事は忘れちまう
易々と繋がれてやるもんか
シャンプーなんてくそ食らえ
さぁ、嵐に折れたその耳を
ヘッドシェイクで伸ばしたら
狂っちまった髭の感度をチューニングだ
忘れるんじゃないぜ
かつて秋の寂しさに
冬の冷たさに
耐え抜いたそのハートに
深く書き込まれた
あのメロディを
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