園丁/
純太
瞳の中の園丁は俺
その情念を
醜類に沈ませようとするなら
心の深海から抜剣して
あなたを妖しく陶酔させようか
その時は時を選び
夕焼けをプリズムの断層にして
それを次元にして
君を開花させよう
俺はあるがままを見つめされるがままを漉す
それは可能性が化膿しないようにする為
例えば10の色の底には無限の色があり
ひとつの言葉の底には
無限の古今東西が充満しているからだ
その歴史を静寂の否定で流そうとするなら
今こそ与えよう
拙い俺の響きを
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