気功師になれるかもしれない/千月 話子
「修行」
午後には温かくなる体
ベビーピンク の爪の肌
血が通いましたよ 私
今日も祈るように手を合わせ
指先に軽く接吻する
上瞼は慈悲深く閉じられて
朝靄の消え行く間に間に
光り射す気配を感じ
蕾のように太陽を待つ
呼吸は静かに浅く深く
やがて登り来る温もりは
手の平に満たされて
指先がじんじんと疼くものだから
ゆっくりと開いて行くのです
右の平 左の平から引っ張られるのは
手の形に伸びた蜘蛛の糸
私の指がもっと長ければ
とても とても 美しいのに・・・
うらぶれながら
引き千切られる寸前の肩幅で
送電しながら
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