彼女/yoshi
紺色の夜を歩く
街灯の灯りが
少し酔った目に滲む
緩めたネクタイが
ゆがんでいる事に気づく
たばこ臭くなってしまった上着の
袖を少し嗅いで
眉をしかめた
今日もまた
酒の肴は
上司の悪口と同僚ＯＬの噂話だ
いたって平凡な日常
僕は毎日
こうやって
くるくると同じ日常を繰り返す
眠っては起きて
ネクタイを締めるんだ
少しの仕事を残して
酒を呑む為に急ぎ足になる
悪口や噂話を聞くために
アパートに続く坂道の途中のコンビニで
彼女に少し似ているアイドルが
完璧な笑顔でこちらを見ていた
彼女は今頃どうしてるかな
僕は毎日
こうやって
くるくると同じ日常を繰り返す
こうやって
彼女の事を少し想う
毎日
毎日
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