境目/
yangjah
皮膚が
外の世界との境目だと
あたまで
わかっていても
通り抜けて
ずしんと
からだの真ん中に
響いてしまう
誰かの哀しみ
誰かの喜び
誰かはわたしで
わたしは誰かで
いつのまにか
境目を見失ってしまう
多くを受け取りすぎて
馬鹿げた一人芝居に
翻弄されそうになっても
もうひとりのわたしが
あほやなとほほくそ笑んでいる
そうやって
愛に生きるしかない
笑えるほどの情熱を
しずかに燃やしながら
戻る
編
削
Point
(1)