境目/yangjah
 
皮膚が
外の世界との境目だと
あたまで
わかっていても
通り抜けて
ずしんと
からだの真ん中に
響いてしまう

誰かの哀しみ
誰かの喜び

誰かはわたしで
わたしは誰かで
いつのまにか
境目を見失ってしまう

多くを受け取りすぎて
馬鹿げた一人芝居に
翻弄されそうになっても
もうひとりのわたしが
あほやなとほほくそ笑んでいる

そうやって
愛に生きるしかない
笑えるほどの情熱を
しずかに燃やしながら

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