独り言/虹村 凌
 
学生による自殺関連の報道が増えている。
イジメと直結して考える人も多い。
イジメだけが、自殺の原因じゃない。
それでも、殺しが少ないのは、矢張り報道に依る処が大きいだろう。
テレビを見て、「あぁ、自殺と言う手段があるのか」と気付くのだと思う。
…と言う様な事を、多くの人が書いているし、私もまたそう思う。

私は、自殺と言う行為を否定はしない。
それ以外に、選択肢が無い状況だってあるだろう。
それでも生きろ、と言うのは酷だ。
同時に、余りにも無責任な発言だ。
生きる事に、何の意味が有ると言うのだ。
ただ、死と言う結果に向かって進むだけの人生に、
どんな義務が有ると言うのか。
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