死と祈り/羽穏
 
辛いのは貴方だけじゃない と
言い放った貴方は 死んだ。
遺体には ナイフの痕が沢山あって
その傷の一つは見るも無残に泣いていた。

次の日だった。
私を叱り付けた、次の日…。

これは私への罰なのでしょうか
あまりに頼りすぎた 罰?
「貴方なら解ってくれる」と・・・
其の言葉が 貴方を潰していくとは気付かずに
・・・貴方を追い詰めた 罰?

これは私だけのせいではない と
大声で言えない私は 壊れた。
衣装には 紅いインクが沢山ついて
その中の一つは 罪という字を象った。

祈り続けた。
私を消し去って欲しいと、祈る…。
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