誕生 /
服部 剛
かみさまは
わたしを いつも 暗闇に
ぽつんと 独り 置いている
遠い記憶の彼方(かなた)から
あの日響いた産声に
わたしが耳を澄ますよう
光りあふれる歓びに
わたしの瞳がひらくよう
戻る
編
削
Point
(5)