ノート(木曜日)/
木立 悟
あらかた片づいてしまって
のどが渇く
コンビニの廃墟の前で
自販機ばかりが新しい
削る自分に
どこか遠くから
別の何かを削る音が降り
崩れそうに震え重なる
終わりがだんだん見えてきて
終わりまでの間が空いている
埋めようとすれば埋まらず
放っておけば埋まっている
晴れは白くなり
足跡は見えない
どこを見てもはばたきの群れ
何ひとつ連れ去ってはくれない
のどが渇く日に
響きの似た
明日があるなら
来る 木曜日
[グループ]
戻る
編
削
Point
(3)