大腸にて/もしゅ
 

たくさんの
目に余る湯気に座したまま
わたしはカンピョウを
しゃぶっていた。

弔いの歌はながれ
かんぴょうはわたしの大腸にまでとどく。

歌にあわせてかんぴょうは
ワタクシノ大腸の
ひだをなめ
ねぶらい
割れ目へ自らを
挿入する。

ノケゾリカエリ
ノケゾリカエリフルイタツ
かんぴょうの発情
ノケゾリカエリ
ノケゾリカエリソソリタツ
かんぴょうの咆哮



はて

白いものが
吹き出す。

びくん、びくんと震えているカンピョウ。

ワタクシ



噛み千切る。




戻る   Point(2)