詩ノ灯/
服部 剛
埃(ほこり)がかったランプの下
赤煉瓦(れんが)の壁に凭(もた)れ
紙切れに一篇の詩を綴る
クリスマスの夜
遠い昔の異国の街で
一人の少女が売れないマッチに火を灯し
夜空いっぱいに浮かべた
想い出のように
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