累卵の誉れ/あおば
毎日ひとつ
卵を産んで
1年を
365日で過ごす
鶏の生涯は
凄まじいものと知る
夜を込めた清少納言は
雌鳥も知っていただろう
鬨の声を上げて
殺到する軍勢を
風車がなぎ倒してゆく
何度も何度も押し寄せて
一人残らず打ち倒されて
累々とした屍を見届けて
悠々と巨人は引き上げてゆく
ドンキホーテはうめき声を上げて
悔しがるけど
サンチョパンザは気にしない
よっこらしょと引き起こし
ロシナンテにも飼い葉をくれて
ロバにまたがり意気揚々と
村へ引き上げて
鉛筆なめなめ
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