冷房は天国/蒼木りん
 
残高を見て
笑ってしまった

昼寝をして
梅雨明けと思われる
青空のまだら模様を見てる

日焼け止めをぬるのを忘れた
ペディキュアもぬっていない
除毛もしていない
わたしは
毛の生えた
夏みかん
もう夢なんて見ていられないよ

ガラス風鈴
軒に吊るしてみようか

山奥の
不動の滝
湧き水の源まで歩いて行って
迷わず出口まで帰って来れたら
不運は取れてしまうだろうか

いつまで
ワーキングプアー
人の間でも
自分が生きるために
食うか食われるか
他人に犠牲になってもらう
それに目をつぶる
いつのまにか
そんなおかしいことになっていたんだね

わたしが生まれてから
異常気象という言葉を何度聞いたことか
諦めの夏
そんな歌のころから


諦めの


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