Rainy/umineko
助手席の内側に
さよならって
指で かく
いつか
内側が曇るほど
ひどく雨が降った日に
思い出してくれたら
いいけど
それとも
あなたの大事な人が
みつけて
少し遠い目で
きれいに
消してゆくのかな
何ごとも
なかったように
はーって
息を吹きかけて
くれたら
それはそこにあるのに
あなたは
右折することばかり
気にしているから
それが見えない
対向車線は途切れなく
ヘッドライトが怒ったように
流れていく
流れていく
気がつかないのは
あなたの特技
私は眠る
鳥のように
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