白い脚/
曠野
君のふっくらした胸を
見つめてばかりいる僕を
咎めない
薔薇の棘からまるままにまかせる
ほそい手すりのように
僕は右手でぎこちない
手で君の胸を
見つめてばかりいる
青い草の匂い
どこからか聴こえてこないか
君の座る
椅子の白い脚
左のかかとがすっと伸びる
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