ノート(43Y.5・14)/木立 悟
 






けして明日へつながるとはいえない
痛点の少ない あなたの指を
かたちも色も知っているのに
ふたたび降りはじめるそのときまで
ふたたび忘れているのでした
忘れることなく 幾度も忘れ
思い出すことなく 幾度も 幾度も
思い出すのでした











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