いきてます/砂木
 
詩とか詩人とか 日常では使わない
子供の頃 学校の授業で出会い
宿題にされ 宿題でもないのに
書くようになって 憧れた

同人誌に入ってみたり
小さな詩集ではあったが
喫茶店 本屋さんに置いて貰ったり
人に電話をしたり 手紙を書いたり
働きながら 自分の生活を守りながら
続けてきたのだけれど 書けなくなって

このまま私は 書かなくなるだろうと思ってた
漠然と 詩を想いながら消えるんだろうと思ってた

ネット詩と出会い A道化さんの詩と出会い
そしてひろがっていった詩の世界に出会い
また つい書きたくなってしまったのだけれど

淘汰される事は恐くない 本望だ
ただ 今 書きたいものを書きたいように書けたら

詩が衰退してるって へんな言葉
衰退と詩は 反語だ

詩人が衰退するわけがない
私の憧れの詩人だもの



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