しあわせなせかいのおわり/渡邉建志
 
 

  しろいけいこうとうのしたで
  あなたのはだはとてもすきとおってきれいにみえた
  あなたのはだのふくらみやくびれをがいねんでなぞりながら
  わたしはしずかにしゃせいをした
  でんきゅうのしずかないろのひかりのしたで
  あなたのよこがおはやすらかで
  わたしははなしたり
  はなさなかったりした
  はなしてもはなさなくても
  とてもやすらかだった
  あなたのへやはどこもしろくて
  あなたのふくのようになじんでいた
  ラウル・デュフィのえのように
  うつくしいものがよはくにうかんでいた
  よるにしかはしらないかもつれっしゃの
  しずかなおと
  がたん ごとん がたん ごとん_
  そこがせかいのおわりだった
  しあわせなせかいのおわりだった
 
 
 
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