アイスパイ/
仲本いすら
氷の張った 湖を
先割れスプーンで
つつき続ける。
スプーンは 次第に
こぼれてくるが
氷も 次第に
諦めて、水を晒しはじめる
ポットパイのような
そのやり取りに
ミューズは呆れて
いるかもしれない
それをかち割った時
水は 僕の顔を
鮮明に 写し続ける
あと ちょっと。
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