ノート(ひとり 紡ぐ)/木立 悟
 




人という生きものは
ずいぶんと もうずいぶんと
生きものから離れてしまったのだろうけれど
まだかろうじて生きものでいて
遠く見えない同類と
同じように波打ちながら
それでいて それでいて
ただひとりを巡りつづける



ひとりのままに
ひとりのままに巡りつづける










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