眠れない夜・3/和泉 誠
 
今の僕には何一つ確かなものなんてなくて
誰かの一言で壊れてしまうかもしれないものばかり

そんな危なっかしい自分のくせに
僕は何でもできるんだ、かかってこいだとか
身の程知らずもいい所

こんな情けない奴に付き合ってくれてるのに
あんたのそういう所が人間として劣っているだとか
うぬぼれてるもいい所

理想とプライドばかりが大きくなって
人として大事なものは全然成長してなくて
ますます偏屈な奴になっていきます

芸術的な言い訳があるのをいいことに
怠けて、いい加減な事して、時には最低な事もして
良心の呵責もなしに毎晩ぐっすり眠ってます

いつか全部のしっぺ返しが
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