ノート(風下)/
木立 悟
わたしが歩くと
風下が来る
今日は
羽だけの生きものが流されてきた
ただ生きているだけなので
また
流されていってしまった
羽だけの生きものは
風の柱をまわっている
もう一度触れたいのに届かない
風下は
離れていってしまった
わたしから
離れていってしまった
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