星の時計/
 

この星この時に生まれた
このからだが私
煙と骨になる日まで
私を運んでね

今日も歩けました
蝶を見ました
自転車に乗れました
ヒヤッとしました
お食事できました
しあわせです

よどみない呼吸と
なだらかな脈は
光のレース編みとなり
さらさらさらさら
ほんとうは奇蹟です

からだの通りに伸びれば
流星
湯舟は宇宙に漕ぎ出して
溶ける

からだは限りある時計だから
私はひととき
ただ音を聴く


この星この時に生まれた
このからだが私
煙と骨になったあとも
からだ愛してる
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