朝のうた/
umineko
朝起きたら愛が消えてなくなっていました
ヘリウムが
知らずに抜けた風船 みたいに
わたしは気の抜けた
あくびをします
あの日
黒猫が背中
狂おしく逆立てて
そんな夜も
乱暴に差し入れて
後ろ手に
押さえて
朝起きたら愛がぽかんとなくなっていました
歯磨きを
しようと思います
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