【 ホウ素 】/豊嶋祐匠
 
















私が指示され


着席した裁判所の被告席は


硬く


後ろのめりになっていた











こんな風に


世の中は隅々まで


私が容易に太刀打ちできない


そんな仕組みで溢れている











そして社会も


あらゆる所で私に対し


排他的なのだと確信した











所詮


此処も、例外では無かった。


















戻る   Point(0)