無から/
こしごえ
わたし
(現象する
音声に燃えていく
紅(くれない)する
空ろな現存の呻き
青ざめる夜(よ)
鋭くかげる新月に
引かれる心音のにじみは
血管を震わせて
蒸発してゆく無言域
沈黙する肉体の内で
軋む骨が熱く 叫び
燃焼する引力に律動する
風がすぎる予感に種子をおとす)
まだやれる
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