ノート(冬の目 ?)/木立 悟
 


街に新しい色が来て
赤はみんないなくなる
空の鳥は銀になり
小さな家を埋めたので
原の鳥はただ一度だけ
冬へ昇る階段になり
原を行き来する足跡に
雲と羽を散らしながら
空の鳥のやわらかな足もとを
陽の上に陽の上に導いていく




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