ノート(37Y.10・15)/木立 悟
 



   影の長さが季節になり
   埠頭から町へ歩き出す


   遠去かる群れ
   近づく群れ
   わきあがる畏れ


   河口をさかのぼる流れが雨を導く
   空の火が 地の火が
   海を光に変えてゆく





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