ノート(37Y.11・30)/木立 悟
 



野生の雨はどこからか来る
遠く近く 立ちはだかる雲

波の熱にさまよう道
河口の土から生まれる冷気

雪は葉になり花になり
冬の真下で咲きひらく

午後は夜へ 雲は明るい無へ
荒みかがやく白の白

海を燃やす火のような
火のような





[グループ]
戻る   Point(0)