エム・アイ・シー・イー、わたしにはそうおもえる/渡邉建志
 
太陽がまわってる。
添い寝していたんだ。
歌っている君がいたんだ。
「バイ・バイって言ってよ。バイ・バイって言ってよん。」
僕は思った、覚えておかなくちゃ。
君の顔をコラージュして、悲しそうでも楽しそうでもない、
シンプルで感じのいい顔として。
王女としてか、存在しないマオ嬢としてか。
少なくともシステマティックな警察に捕まらないように。
それでもファンタジーはいまやチェゲバラを追いかけて見かけとは違うものになってる。
見えているのは消滅した、わたしたちのエム・アイ・シー・イー。
わたしにはそうおもえる。
戻る   Point(3)