失明/ポンテク
 
朝の目覚めが気持ち良く
なにげなく下を見たら
足が無くなっていた

しょうがないから
逆立ちして一日を過ごす
世界が逆に見えた気がした

次の日も目覚めは良く
動こうと思っても
首から下は無くなっていた

ぐるぐると転がりながら
一日が過ぎた
目は回ったが世界の上と下が良く見えた気がした

次の日僕は目が覚めなかった
次の日も
次の日も

目は無くなってしまった様だ
この世界を見すぎたのかもしれない
何も見なくていいのなら

いつまでも
夢みたいな現実を
夢だと信じて
少しだけ眠りにつく


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