巡って戻って咲きました/ふく
わたしの心が
銀河を巡り
川を流れて
花を咲かせました
誰も知らないけれど
わたしさえ
知らないけれど
わたしの聞いたあの音
石が転がるような
海のさざなむような
わたしの鼓動
それとリンクする音を
聞いたような風がふわり
飛び出して
それは心となり
星になり
水になって
ついには花を
わたしは知りません
その心も
その銀河たちも
水しぶきたちも
咲いた花でさえも
わたしが生きて
宇宙全体も生きて
流れて咲いていたのは
わたしが生きて
ここにいて
小さな言葉ってやつを
咲かせたから
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