決別の朝 死にゆく夜/
蒼木りん
どうしても朝は来るから
まとわりついた夢と決別しなければならない
「うりゃっ」
と
布団を蹴飛ばして
すとんと
二本の足で立つ
そして
白灰のように
もう燃えるものがない身体を
横たえる為だけに残る
燃料は
欲気だけであった
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