こんな詩が書きたい/青色銀河団
 
手のひらで掬いとった砂が
指のあいだからこぼれる
どうしても掴みきれずに
こぼれ落ちていってしまう
キラキラとひかるその砂のような

どんなきれいですばらしい壁も
見えるものは壁そのものだけど
どんな壊れかけたみすぼらしい窓でも
窓をとおして窓とは全く無関係の
景色が見えるその窓のような

言葉であって言葉でないもの
言葉の指し示す連環の向こう側に在るもの
見えるものの向う側の見えないもの
世界の隙間からやっと垣間見えるもの
言葉にした瞬間に消えていってしまうもの

そういう詩が書けたらと思う

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