銀紙を剥く/蒼木りん
 
視界 約100m先
辿って行く筈の道が
目の前で
不意に塞がれてしまう

そういうことが
少し前からずっと
重なっている

試されているのだろうか
それとも
学ぶべきときなのだろうか
その両方と考えよう

明日のことはわからない
そんなフレーズの歌を想い出し
口ずさんでいる

余程である
アキラメと
危ういところでの
綱渡りだ

明日になってみればわかること
不安よりも
いま準備できることをしよう

いまはまだ
肩で息をしているけれど
明日には
憑き物がとれているように

今夜は
板チョコをぜんぶ食べてしまっても
平気な気がする


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