折りたたむ/蒼木りん
ちっぽけな
ノートほどの紙に書かれた
言葉にしたい気持ち
往きたいところ
わたしの住む世界
折りたたんでしまいました
顔を上げれば
往来
それは
「ちっぽけ」って
顔をされるので
折りたたんでしまいました
何枚も
しまい込んで忘れていました
捨てたものもたくさんあります
いまは
捨てなければよかったと思うものもあります
思い出しても
あの頃のようには描けません
とりあえず
また折りたたんでしまうのですが
あとでひろげて見たら
誰かに見られたら
やっぱり
ち
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