雨音/
青色銀河団
ぼくは
寂れた路地裏に
うずくまり
ずっと待ち侘びていた
トタンの屋根を
硝子の格子戸を
自転車のサドルを
生垣の八ツ手を
子供らの小さな傘を
やさしく濡らし
そっと奏でる
やわらかなこの雨音を
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