四六の唄/
佐々宝砂
機械に変わり果てた
冷たく硬い手足
なくした血の臭いを
求めて這い続ける
わたしはヒトでしょうか
あなたはヒトでしょうか
紅茶を淹れてみます
ヘドロを吐いてみます
すっきりしないままに
この日も過ぎるのです
数字に変換され
無色のデータと化し
それでもヒトはヒトで
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