日曜 午後11:30/蒼木りん
机の上の
時計の針がとんでもない時間を差していて私を驚かせるから
君はもう
信用できないね
と無意識が壁の時計を確認する
電池のせいではないから
接触が悪くなっているのだろうと
思う
電気の血管の欠陥治療して
って
製造元はCHINA
日曜日の夜更けは
皆早寝するのか
静かだ
好ましい
しかし何故だろう
ふと気がつくと
瞬きの間に眠りに引き込まれている
意識外に体は眠りに入ろうとしていた
休みの前のやさしげな夜だというのに
今日も
さして何も生めない夜ではあるが
机の上の時計は
時を合わせてやると
何事もなかったように時計の役割を休め
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