落陽・生駒山/たりぽん(大理 奔)
(遠くで星のトランペットが聞こえている)
ここに至ってなぜと考えるのはあまりにも無意味だ
だからといって世間並みのセンチメンタルな風情でもない
焦がれたような焦げたような
言葉の反照でのどが渇く
(遠くで星のトランペットが聞こえている)
孤独が当たり前になったら
哀しみはただの言い逃れに過ぎない
(遠くで星のトランペットが・・・)
捨てた想いを今も信じているように
西の果てで太陽が
大気汚染物質に乱反射して燃えている
(遠くで・・・)
夜が迫る天空
残照の想いは星座に託したまま
私はやはりあなたを愛さなければならない
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